顎関節は、私たちが話す、噛む、嚥下するといった基本的な日常活動を可能にする顔面の中心的な関節です。この関節は、下顎骨の丸みを帯びた終端部、すなわち下顎頭と、頭蓋骨の一部である側頭骨の下顎窩との間で機能します。顎関節は左右に一つずつあり、これらは顔のバランスと機能の両面で極めて重要な役割を果たしています。
顎関節の独特な特徴はその複雑性にあります。ほとんどの関節が単一の動き(例えば肘は主に曲げる動き)をサポートするのに対し、顎関節は滑走運動と回転運動を組み合わせることができます。これにより、顎は上下に動くだけでなく、前後および横にも動かすことが可能です。この複合的な動きは、関節円板と呼ばれる軟骨構造によってサポートされており、この円板が下顎頭と側頭骨の間でクッションとして機能し、スムーズな動きを保証し、摩耗を防ぎます。
しかし、不適切な噛み合わせや習慣的な歯ぎしり、長時間にわたるストレスなどが顎関節の位置異常や機能障害を引き起こすことがあります。これが顎関節症へとつながるわけです。この状態になると、痛み、動きの制限、顎のクリック音やロック現象など多様な症状が現れます。
ワイズデンタルキュア東京では、顎関節の精密な検査を行い、顔の歪みや顎の不調を正確に診断するために、CTなど先進的な画像診断技術を利用しています。治療計画は、患者様一人ひとりの具体的な症状と生活スタイルに合わせてカスタマイズされ、顎関節の健康を取り戻すことを目指しています。これには、スプリント療法や必要に応じて矯正治療を組み合わせることも含まれます。顎の健康が全体的な健康と直結していることを理解し、患者様に最適なケアを提供することが当院の使命です。