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    第三話 ワタシのベストを教えてください!歯がグラグラ、歯根は溶けて歯槽骨は溶けて、散々なこのケースの結末 【完成編】審美編

    こんにちは、ワイズデンタルキュアです。

    歯列矯正を失敗されたケース 完結編です。

    結論今回のケースの歯列矯正で起きた状況は

    1.噛み合わせを見失った(どこで噛んでいいのかわからなくなった)

    2.骨と歯根のロストによる、歯の安定(歯がグラグラである)

    3.見た目の悪化

    これらが大まかな内容となります。

    今回はこの3、見た目の悪化についてです。

    これに関しましては、特にお気になさっていた、上の歯はすべて

    補綴 セラミックで仕上げますので、いくらでも操作できます。

    では見ていただきます。

    画像暗めですが、下の状態がファイナルです。

    本当は私は、この真っ白な感じをあまり好んでいないのですが

    これが患者さんとお話ししたお望みであればそれでいいのです。

    お口元がへの字口風である状態が口角が上がり目で変えられました。

    このような状態で治療は収束いたしました。

    費用に関しましてはハイグレードセラミック治療 一本 187000円

    15本

    咬合位確立、顎関節治療 495000円

    今回、学ぶべきことは、

    歯列矯正が下手ということはまずですが、

    歯列矯正に頼りすぎた、ということです。

    矯正前の状態はわからないので何とも言えませんが

    ご本人の望まれるベスト

    短期間で!歯並びを整える というニーズに対し

    ご自身の医院の唯一の商品である、矯正というものだけで

    何かを成し遂げようとしたことがまずはいかがかと思います。

    歯列矯正に、明確な期間を要求することは困難です。

    目安はできたとしても、必ず1年以内で、など言語同断です。

    風邪をひいて、3日で治す、とかはわからないじゃないですか?

    多分、1週間ほどでは治るよとはお伝え出来ますが、7日ではなく8日かもしれない。

    歯列矯正は、不正歯列というものに対しての治療、であることをお忘れなく。

    今回の失敗は、患者さんの短期間ニーズに無理やり答えようとして、無理やり最初から強い力を

    歯に矯正力としてかけた先生がよろしくない。

    短期間がどうしてもの課題ならば、選択として

    1.あきらめてもらう

    2.セラミックを使用して補綴的アプローチを勧める

    シンプルにこの2つであれば、ここまでのことにはなっていないのです。

    SNSではまるで、歯列矯正が善でセラミックを使用した歯並び修正が悪のような論争が続いています。

    そんな本当は善悪などないものにとらわれているうちに、変なマウスピース矯正に騙されている患者さんが

    続出しているのが、今の日本の歯並び事情です。

    実際今回のお話の、短期間をどうしても臨んだ、前歯はもともと一本なくブリッジである

    このような状態で数本の補綴で済んだかもしれないものを、

    無理やり、短期間歯列矯正で済まそうとしたことは、まったくもって本人のベストではありません。

    SNSはいつも善悪でにぎわってしまっています。

    気が付くべきは

    誰かの善は誰かの悪だということで、ベストは自分にしかないのだということ。

    専門家はご本人のお声を必死に聞いて、その方の善を導くということ。

    今回は専門家の善を貫いた結果、ご本人には悪となってしまった、ということです。

     

    2025.03.20 , , , , , , , , , , ,

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