こんにちは、ワイズデンタルキュアです。

患者さんの手入れ不足だけでは説明できない理由 セラミックの境界③

ここまでは、

境界変色は患者さんの手入れ不足だけでは説明できないこと、

そしてセラミックそのものではなく、境界部周辺で変化が起きている可能性についてお話ししました。

では、私は何を一番気にして診ているのでしょうか。

それは、

「噛み合わせ」です。


セラミックは毎日、

食事をするたびに力を受けています。

さらに、

食いしばりや歯ぎしりがある方では、

日中だけではなく睡眠中にも大きな力が加わります。

その状態が何年、何十年と続きます。


もちろん、

「噛み合わせが原因で境界が変色する」

と断定できるわけではありません。

しかし私は長年診療をしていて、

噛み合わせの強い方ほど、

境界部に経年的な変化が現れる症例を経験してきました。

そのため、

境界変色を見たときには、

生活習慣だけではなく、

特に脱離を繰り返す症例に関しては、噛み合わせの検査を行います。


セラミックは非常に丈夫な材料です。

しかし、

歯と人工物の境界は、

毎日繰り返し力を受け続ける場所でもあります。

そのため私は、

長期経過を考える上で、

噛み合わせも無視できない要素の一つではないかと考えています。

 


だからこそ、

セラミック治療では、

「どんな材料を使うか」

だけではなく、

「どのような噛み合わせを作るか」

も同じくらい重要だと思っています。


次回はいよいよ最終話です。

「10年後を見据えたセラミック治療」

というテーマで、

私が治療計画を立てる際に大切にしている考え方をお話ししたいと思います。

美しさは治療直後だけではありません。

長く安定して機能することも、美しい治療の条件だと私は考えています。