噛み合わせが深いとどうなる?
東京都豊島区目白の歯医者・審美歯科、ワイズデンタルキュア東京です。
噛み合わせが深いと感じたことはありますか?
それは単なる感覚ではなく、実際に「過蓋咬合(かがいこうごう)」と呼ばれる状態かもしれません。
過蓋咬合とは、上下の歯が噛み合ったときに、上の前歯が下の前歯を過剰に覆い隠してしまう噛み合わせの問題です。
この状態は見た目だけでなく、顎や歯の健康にもさまざまな影響を及ぼします。
今回は噛み合わせが深い状態について、原因やその影響、そして適切な治療法について詳しく解説します。
噛み合わせが深いとは?
噛み合わせが深い状態は、「過蓋咬合(かがいこうごう)」や「ディープバイト」とも呼ばれます。
これは、上の前歯が下の前歯を過剰に覆ってしまう状態を指します。
通常、上の前歯が下の前歯を2〜3ミリほど覆うのが正常ですが、過蓋咬合の場合、それ以上に深く噛み合い、下の前歯が見えにくくなります。
噛み合わせが深いと、顎の動きが制限されるため、顎関節に負担がかかりやすくなります。
また、下の前歯が上の歯茎に接触してしまい、傷や炎症を引き起こすこともあります。
このように、過蓋咬合は口内だけでなく、全身に影響を及ぼすことがあるため、早期の診断と治療が大切です。
噛み合わせが深いとどうなるの?
噛み合わせが深いと、まず顎の動きが制限されるため、顎関節症を引き起こしやすくなります。
顎関節症になると、顎を動かしたときに痛みや音がすることがあり、口を開けにくくなることもあります。
また、前歯の噛み合わせが深いと、下の前歯が上の前歯の裏側の歯茎に接触し、炎症を起こしやすくなります。
この炎症は痛みや出血の原因になることもあるため、放置すると症状が悪化する可能性があります。
さらに、噛み合わせの深さによって奥歯への負担が増えるため、奥歯が早く摩耗してしまい、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
これらの症状が続くと、食べ物をうまく噛めなくなり、消化不良を起こしやすくなるため、早めの治療が重要です。
噛み合わせが深くなる原因とは?
噛み合わせが深くなる原因はさまざまです。
まず、遺伝的な要因があります。親から顎の形や骨格を受け継ぐことで、過蓋咬合になりやすい人もいます。
また、子どもの頃に乳歯が早く抜けてしまったり、虫歯で奥歯を失ってしまったりすると、噛み合わせのバランスが崩れやすくなります。
このような場合、永久歯が正常な位置に生えず、過蓋咬合を引き起こすことがあります。
さらに、普段の癖も原因になります。例えば、舌で歯を押す癖や、口呼吸、歯ぎしりや食いしばりなどが、噛み合わせの深さに影響を与えることがあります。
これらの原因を放置すると、噛み合わせの問題が悪化し、治療が難しくなる場合もあるため、専門家に相談することが大切です。
噛み合わせが深いときの治療法
噛み合わせが深い場合、適切な治療を受けることで症状を改善することが可能です。
主な治療法としては、歯列矯正があります。歯列矯正では、マウスピース型の矯正装置やワイヤー矯正を使用して、前歯の噛み合わせのバランスを整えます。
マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、取り外しができるため、見た目を気にする方にもおすすめです。
ワイヤー矯正は、比較的強い力をかけることができるため、重度の過蓋咬合にも対応できます。
また、矯正器具を使うことで、顎の位置や奥歯の高さを調整し、正常な噛み合わせに戻すことができます。
治療には時間がかかる場合もありますが、しっかりと専門医の指導のもとで治療を行うことが大切です。
噛み合わせが深い状態を放置すると?
噛み合わせが深い状態を放置していると、さまざまな問題が生じる可能性があります。
まず、顎関節にかかる負担が増え、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。
これにより、顎の痛みや音がする症状が出るだけでなく、口を大きく開けることが難しくなることもあります。
また、過蓋咬合のまま放置していると、歯が摩耗しやすくなり、歯のエナメル質が削れ、虫歯や歯周病のリスクが増加します。
さらに、噛む力のバランスが崩れることで、顔の筋肉や骨格に影響が及び、顔の歪みが生じることもあります。
こうした問題は、日常生活にも支障をきたすことがあるため、早めに治療を受けることが望ましいです。
噛み合わせの定期的なチェックが重要な理由
噛み合わせの状態は、年齢とともに変化することがあります。
例えば、歯の摩耗や移動によって噛み合わせが悪くなることがあります。
こうした微妙な変化に気づかずにいると、症状が悪化してから初めて気づくこともあります。
そのため、定期的に歯科医院で噛み合わせのチェックを受けることが重要です。
定期的なチェックを受けることで、早期に異常を発見し、必要な対処が可能になります。
特に、過蓋咬合が進行している場合は、早めに治療を開始することで、症状の悪化を防ぐことができます。
また、定期的なメンテナンスを行うことで、治療後の噛み合わせの再調整も行えるため、長期的に健康な口内環境を維持することができます。
定期的なチェックを怠らず、健康な噛み合わせを保つことが大切です。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ワイズデンタルキュア東京
日本歯科大学新潟歯学部(現・新潟生命歯学部)卒業後、勤務医として東京都渋谷区、北区で勤務、 2007年Y’s Dental Cure開院
【略歴】
・日本歯科大学新潟歯学部(現・新潟生命歯学部)卒業
・Y’s Dental Cure開院
東京都の矯正治療・セラミック治療専門審美歯科
『ワイズデンタルキュア東京』
住所:東京都豊島区目白3丁目4−11 Nckビル 3階
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